まりんがいなくなって、ちょうど4週間。


あれから、季節は夏から秋へ。

台風が次から次へときて、なかなかすっきりしたお天気にはならないけれど
カレンダーだけはどんどん進んでいくね。

まりんがいなくなって、私の心の中にできた大きな穴は全然ふさがる様子がないままだよ。
それどころか、日に日にその大きさにとまどうばかり。

一日の生活がすっかり変わって、以前の時間に追われていた生活がうそのような気がする。
時間の予定が立てられなくて、なんでも早め早めに進めておかないと予定通りの行動ができなかった。

まりんの体調で、いろんなことに時間がかかっていたんだなぁ…って今頃気づいたよ。

そして、気づいては悲しくなって涙がでてしまう。



あ、もう9月20日になっちゃった。

今日は、まりんのお誕生日。
ここにいたら15歳のお祝いができたんだね。

あと4週間だったんだね。





ここからは、ひとりごと。
長くなるので、スルーしてね。












あの日のことを少し書き残しておきたい気持ちになっているので今日は、少し書いておこうと思う。。。



4週間前のあの日。

あの日は、リオオリンピックの閉会式を見ながら、驚くような動きを見せたまりん。
前日の午前中は、動くも悪く意識レベルもほとんど低く、もうだめかもしれないと思っていただけに、動きだして、こちらの声にもちゃんと反応しているまりん。

もしかしたら…

もしかしたら、病状が安定して・・・回復しなくても・・・寝たきりでも・・・
一緒にいられる時間はまだ続くかもしれない。

本気で思った。 すごくうれしかった。


朝からたくさん動いて、お昼前からずっと寝ていたまりん。
きっと、動いて、すごく疲れて、起きられなかったんだね。
夕方、お水を飲ませるとぺろぺろして飲んでくれて、ごはんもシリンジで何口か食べてくれて、食欲のあることに安心した。
もちろん夜の点滴もさせてくれた。

夜寝る前に夫が「まりんの舌が白っぽい、貧血が進んでいるみたい」と話していたのが気になって、私のそばで寝かせて様子を見ることに。

少し息が短くてハァハァしてるような気がして、いったん横になったものの、様子をうかがっていると、前より徐々に息が荒くなっていく気がした。

気になって、起きて、まりんを抱っこしてみると、すごく不安になってきた。
今から考えても、自分でもなんで起きて抱っこしたのかよくわからないんだけど。

その時は、すぐに何かあるとは全然思わなかったんだけど、抱いてみると息が荒いし収まることもなく不安がますます募ってきた。
そして、もうやすんでいる夫に声をかけた。
「まりんの様子がおかしい。もしかしたら、もうだめかもしれない」って。

そのあとの20分くらいの出来事は今も鮮明に記憶している。
きっとこれからも忘れないと思う。

まりんとのお別れは、落ち着いてかみしめるような納得のいく時間だった。
お別れまでに、いろんな「こうすればよかったかな…」という場面はあるけれど、最期の時間だけは「これでよかった」と思える場面だった。

あとになって夫から「あの時、起こしたけど、なんでわかったの?」と聞かれたけれど「なんでだろう?」って。
本当に自分でもよくわからない。

だから、きっと「まりんがこうして欲しい」と思ったことが私に行動させたんだと思うことにした。
まりんが「今日はそばで寝かせて欲しい」そして、「抱っこして欲しい」「夫に声をかけて欲しい」と願ったんじゃないかな。って。

まりんが、私のためにすこしでも後悔が少ないようにと最期の時間をきちんととってくれたんだと思う。
前日と同じくサークルベッドに寝かせていたら…
息が荒くなったことに気づかなかったかもしれない。
抱っこしなかったかもしれない。
夫に声をかけなかったかもしれない。



最後までまりんは私の一部だったんだなぁ。